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1. レジの売上金の横領

最近は、クレジットカードや電子マネーの普及により、現金での支払いを受ける機会は減っているかと思われます。それでもなお、レジから売上金を横領する行為は後を絶ちません。

また、その方法も1つではなく、レジから現金をくすねるだけの単純なものから、伝票や帳簿の改ざんまでも行う複雑な方法もあります。

では、レジの売上金の横領について、どのような証拠を集めていけばよいでしょうか。

2. 防犯カメラの画像は重要ですが・・・

レジ周辺の状況を撮影している防犯カメラがある場合、そこに不正行為が映りこんでいる可能性は高いと考えられます。防犯カメラは、まさに客観的な証拠ですから、ここに犯行状況が映っていれば、とても有力な証拠になり得ます。

ところが、実際には、たとえ防犯カメラがあったとしても、十分な証拠とは言えない場合も多くあります。

たとえば、防犯カメラに、「店舗の営業時間終了後に、暗い店内で、雇われ店長がレジの前に立っている状況」、「レジの引き出しが開く状況」、「レジの引き出しが閉まる状況」、「店長が立ち去る状況」が映っていたとします。

このとき、店長の手元まで鮮明に映っており、店長がレジの中に手を入れ、現金を取り出した後、レジを閉め、現金を手に持ったまま立ち去っていることまで分かれば、証拠としては問題ないといえそうです。

他方で、①防犯カメラは数秒ごとに撮影されるコマ送りタイプのものであり、最初のコマにはレジの引き出しが開いている状況が写っているものの、次のコマでは既に引き出しが閉まっていて、2つのコマの間の店長の動きは映っていない場合、②店舗内が暗い上、画像が荒く、店長の手元の動きまでははっきりとは分からない場合、③防犯カメラの位置が店長の背後にあるため、店長の手元は背中に隠れて全く見えない場合などは、証拠としての価値には疑問符がつくことが多いでしょう。

この場合、たとえばこの映像だけを警察に持っていって告訴をしたとしても、証拠としては足りないと言われ、受理されないことも考えられます。

3. 防犯カメラの画像がない場合には?

それでは、防犯カメラの画像が不鮮明な場合や、そもそも防犯カメラの画像がない場合、横領の証拠がないとして、諦めなくてはいけないのでしょうか。

もちろん、そんなことはありません。ここまでお話してきた防犯カメラの画像は、直接証拠、すなわち、犯行の状況をその画像から「直接」明らかにすることができる証拠でした。

このような証拠がなくても、間接証拠(「情況証拠」の方がより馴染みのある表現でしょうか。)の積み重ねにより、横領を立証できる場合があります。

たとえば、Xという人物が横領の犯人だったとします。このとき、①レジの中の現金については、毎日閉店後に複数名で確認し、帳簿につけていたというX以外の従業員の供述があること、②帳簿とレジ内の現金を照らし合わせると、多数の小銭がなくなっていたこと、③店舗に出入りするためには、従業員ごとに配布されているカードキーで入口のロックを解錠する必要があるところ、その入出場記録から、現金がなくなったと思われる時間帯に店舗に出入りしていたのはX1人だけであることが分かったこと、④事件の翌日、Xが大量の小銭を持って銀行に訪れているのを見たという目撃情報があることといった証拠がいくつかそろえば、横領の証拠として十分と言える場合もあるかもしれません。

もっとも、情況証拠は事件によって異なりますので、どこからどのような証拠を集めてくるかについて、そもそも悩むことが多いと思われます。また、この例からも分かるとおり、パズルのようにうまく組み合わせることで初めて、意味を持ってくる場合も少なくありません。

そうすると、ここはまさに、専門家である弁護士に委ねる場面です。

証拠は、放置しておくとどんどんなくなっていくものです(防犯カメラは上書きされますし、目撃情報は、どんどん記憶が曖昧になっていきます。)。

横領されているかもしれない、でも、防犯カメラのような証拠がないから諦めないといけないかもしれないと思ったときこそ、速やかに弁護士に相談してみましょう。

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