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1 横領犯の割合は1万人に一人

 横領犯の思考というものを想像したことはありますか。

 横領という犯罪に縁遠い方は、まず気にされない事柄だと思います。

 横領犯は、犯罪全体でも件数の少ない部類に入ります。令和4年の犯罪白書によれば、令和3年の警察による横領犯の認知件数は約1万3000件だそうです。令和4年時点の日本の人口は1億2570万人ですので、ほぼ1万人に一人と言えます。同時期の窃盗罪の認知件数が38万件を超えていることと比較しても、横領罪は珍しい部類の犯罪と言えそうです。

 珍しい犯罪ですので、みなさんが日常の生活を送っている限り縁がなく、横領犯がどういう人物で何を考えているのか分からない方もいるかと思います。しかし、自身が横領を行った方や、横領の被害に悩まされている方であれば考えたことがある問題ではないでしょうか。

2 横領犯の思考はどういったものか

 では、横領犯は何を考えて犯罪に及んでいるのでしょうか。

 まず言えるのは、横領犯は、横領を行った場合にバレるのかどうか、という点に最大の関心があるということです。横領犯は、他人のお金を管理する立場にある人間が犯す犯罪ですので、前提として一定の常識と信用が認められた人物であることが多いです。合理的な思考のできる人物ですので、損得を考えて行動します。ここでいう損得とは、横領した際に発覚するリスクと横領した際に得られるメリットのバランスです。横領犯は、発覚する可能性が低く、得られる利益が大きい場合に行動に起こしやすくなります。

 横領犯は賢い人物であることが多いです。知能犯と呼ばれることもあるように、犯人は知恵をもって犯罪を遂行し、利益が大きいと見れば、何度も繰り返すことでその利益を増幅させようとします。横領犯は、周囲を観察する力に長けており、慎重に状況を見極めて自身の安全性を判断する傾向にあります。会社や経営者が自分をどの程度信頼しているか、金銭の流れがどの程度把握されるのか、防犯カメラはあるのか、あるとしてどの部分が死角になるか、録画データが上書きされるまでの期間はどの程度か、自分以外に疑われる候補者がどの程度いるのかなど、冷静に状況を観察して、発覚のリスクを検討します。

3 横領すれば必ず発覚すると思わせられるかどうかにかかっている

 こうした横領犯の心理を考えることは、横領被害を予防する上で効果的です。すなわち、横領被害の予防で重要なポイントは、横領犯に犯行を決意させないことと言えます。

 先ほども述べましたとおり、横領犯は、発覚のリスクを非常に恐れます。バレることが前提で横領を行う犯人というのは稀でしょう。発覚のリスクと犯罪を犯すことで得られるメリットの大小、このバランスの中で彼らは行動しますので、横領を行うことが不合理、つまり発覚の恐れが大きく、得られるメリットが少ないと認識させることが重要です。

 まず、物理的な側面で言うと、現金の取り扱いを少しでも減らすという点が挙げられます。現金は匿名性が高く、一度盗まれたり横領されたりすると回復が最も難しい財産です。小型で携帯しやすくポケットに隠しやすく、授受の記録が乏しい特徴があります(領収書を紛失すれば現金授受の記録は何も残らないことが多いです)。このような危険な現金を他人に管理させることはそれだけでもリスクのある行動です。横領被害の防止策の第一歩は、現金の取り扱いを極力減らすことと言えます。

 また、財産の管理に関しては報告の頻度を上げさせ、また、その裏付け資料も提出させるなど任せきりにしないという点も重要です。監視者の目がザルである場合、横領犯はそのことを冷静に見切っています。監視者が他人任せにせず、関心を持って報告を分析していることが伝われば、それは何よりの牽制となって横領犯の行動を抑止します。

4 弁護士法人グレイスは横領問題の解決を得意としています

 弁護士法人グレイスは、全国600社を超える企業様の法律顧問を務めており、そこで培ったノウハウを用い、横領問題の解決を得意としている法律事務所です。

 横領被害の回復や、横領被害の予防に関心のある経営者の方は、ぜひ、当事務所にご連絡ください。

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